…以下、R18表現があります…
大和は時々、とても乱暴なHをしてくることがある。
理由はやきもちを焼いたりとかの簡単なことで、叱ればそれなりに反省もしてくれる。
だから悪気がないことは分かっている。つもり。
けれど…、今日のはかなりきつかった。
まるでいつもの大和ではないやり方で、もしこれが大和じゃなかったら…なんて恐ろしい想像までしてしまうような。
鞠のこと好きでどうしていいか分からない、なんて。
だったらあんなことをする前に思ったことを言ってくれればいいのに。
だけど。
大和のことが好きだから、何が起こっても出来る限り受け入れてあげたいとも、思う。
だけど正直に「鏡の前でHしてみたい」と言われてもそこでOKとは、言えなかっただろうな…。
(でも…)
見たくないと思っても大和に愛されている自分を鏡で見てマリは確かに高揚した。
イヤだったのに、怖かったのに、感じていた・・・そのことが、とても不安だった。
「・・・私って、どっかおかしいのかな?」
「は?なにがよ?」
少し笑ってしまうくらいの低姿勢で「仲直りのしるしに一緒に寝ませんか?」と言われて、一緒に潜ったキングサイズのベッド。
大和はマリの髪の中に鼻を埋めていて、でもそれをやめてこちらを見つめてきた。
「・・・さっき、イヤって思ってたんだよ、本当に。でも…」
「嫌だけど感じてたのがおかしいってこと?」
大和の口からはっきり言葉にされて、マリは小さくコクリと頷いた。
ふ〜ん、そうかぁ。というあっさりした返答が頭上から聞こえる。
「そういうタイプなんじゃないの?いじめられてちょっと感じちゃうタイプ」
「え・・・?」
いじめられて感じる…って。それ、おかしいことなんじゃないの?
マリはそう思うのに、大和はいたって普通の顔をしている。
「変だと思うの?別に変じゃねぇと思うけど」
「・・・そう、なんだ」
「大抵の女の子はMっ気あるし。それに…」
何となく落ち込んだマリに気がついて、大和が少し体を起こして話し出す。
「別に普通だからいいってことではねーだろ。自分が気持ちよくなれればいいんだから。あと、俺はそういう鞠だから・・・」
「だから?」
「ついあぁなるって言い訳できる」
にかっ、と大和が笑う。
すっと不安が抜け落ちるのを感じた。
大和はいつもそう。
困ったときやちょっとしたことでも慌てたり落ち込んだりするのを、軽くいなして気持ちを切り替えてくれる。
あまりにも自然にそうしてくれるから最初のころは気がつかなかったけれど・・・、そういうところがすごく、好き。
「もう、言い訳は禁止っ」
「冗談。ですよ」
大和はマリが笑ったのを確認して少し頬笑み、そっと唇に唇で触れた。
優しい感触。鼻と鼻がこすれ合うほど近い距離が、今はちょうどいい。
「俺はそういう鞠が好きなので、ちぃともヘンだとかおかしいとか思わねぇよ」
「ホント?じゃあ、よかった・・・」
あんなことをしてほしかった、とはとても言えない。けど。
(そう言ってもらえるなら、それでいいよね)
「あ〜いい匂い。シャンプー変えた?」
「ここのシャンプーだよ」
「そうなの?いい仕事するな〜」
「あはは」
その後本当に普通に、いつものえっちをした。
「ぁあ、あっ…ぁっ、あぁん…っ」
糸を引くように漏れる声が、ホテルの静かな部屋に響いているようで恥ずかしい。
それになんだかいつもより長い、ような・・・。
大和は規則的にくるかと思うと急にやめたり体勢を変えてきたり・・・。
ゆっくり出し入れされるとムズムズして、激しくされると息が切れるほど声が漏れる。
快楽の渦に巻き込まれ、もうこれ以上はないというところまで登りつめて壊れそうになっていると
「だぁ〜〜・・・、シンドいっ!」
急に大和が身体を離してマリの横にぐたっと仰向けに横になって叫んだ。
「まりぃ、上乗って」
「えっ?!」
(上に乗る?それって、私が動くってこと?)
「どう、やるの?」
「さっき風呂場でしたみたいにするの」
簡単にそう言われてもしたことがないし何より恥ずかしいから困る。
けれど大和はすっかりその気みたいで、
「はぁ、やっぱ二回目はなかなかイカないわぁ〜。鞠がイクまでって思ってたけどムリだったわ〜ごめん」
って。謝られても・・・。
それにいくとかいかないとか…そんなハッキリ言葉にしなくてもいいのに。
億劫な心そのままに、のろりと身体を起こした。
(さっき。さっきって、どうしてたっけ・・・)
「俺をまたいで座って、自分であそこ開いて、ゆっくり座ってみな」
目を瞑ったままの大和が、まるで見えてるみたいに言う。
「…で、も」
躊躇していると、手を差し出される。
(…)
骨ばった指がこちらに向かって開かれている、そこに自分の手を乗せた。
いつもより、熱い。
手をひかれ導かれるがまま寝転ぶ大和のお腹の上に跨る。
大和に触られると、乞われると、もう抗えなくなっている自分がそこにいる。
…そっと、そっと。
触れてみる。割れ目に指を添わせながら、おそるおそる開いてみる。
「ん・・・」
くちゅ、と指にからみつく液体の感触にわけもなく興奮した。
こんな感じ、でいいのかな・・・。
大和がゆっくりと鞠を自分の上に座らせた。
「このへんか?」
「ん・・・」
探られる感触に浮きそうになる腰を堪える。
そして、大和の腕がじっくりと鞠の腰を下ろさせていく・・・。
「ん、んん・・・あぁぁ・・・」
さっきほどではないけれど、体の中心を貫かれるような快感。
グググ・・・と中を押し広げられている。そしてそのままぺたん、と大和の上に座り込む形になった。
(寝ながらいれられてるときと違う感じ・・・違うものみたい)
「う〜ん、けっこう締まるなぁ・・・。鞠、動ける?」
「えぇ・・・。ど、どうやるの?」
「思うように」
「そっそんなこと言われても・・・・・・」
「いや?」
ねだるように覗き込まれる。
思わず、目が合わないように顔を伏せた。
この状態でいることすら恥ずかしいというのにこれ以上を求められて、いる。
それでも心の奥底の、更に奥の奥のほうで。
"これ以上"を望む自分がいることも、もう分かっていた。
(…)
目を、閉じる。そして…そっと、そっと。
(・・・大和、が、してるみたいに)
鞠の中で大和の自身がこすれ少し高ぶらされる。
「んっ・・・ん・・・」
「もうちょっと早くできない?」
「こ、う?・・・ぁん・・・っ!」
ちょうど奥にクッと入り込んだ感じになって、大きい声が漏れる。
「そうそう。そのまま、やめないで」
「っぁん・・・ん・・・んっ・・・」
腰を早く動かしていると、ヒザがシーツにすれて熱くなる。
でもそれ以上に中が熱い。
熱い中で感覚が暴れている。ただ、鞠の口からあえぎ声が漏れる。
「ん・・・やん・・・ぁん・・・」
気がつくと目を閉じたまま夢中で腰を動かしていた。
動きを制されて目を開けると、寝転がって鞠を見上げるようにしていた大和がかすれた声で
「・・・なんか、見てるだけでイっちゃいそうだな〜」
そう言うとゆっくり膝を起こして、下から突くように腰をガン!と一回動かした。
「あぁぁぁ!!!」
電気ショックのように強い快感が身体の中心を突き抜けた。
思わず倒れこみそうになった鞠を、スッと伸びてきた大和の手が握り支えてくれる。
覚えたての動きはどんどんぎこちなさがなくなり、不規則にガン!ガン!と下から突き上げられるそのたびに鞠は全身の力が抜け、不思議な感覚に襲われていった。
見られている恥ずかしさと快感が完全に同居していき、気が狂ったように身体をくねらせた。
大和はそんな鞠を浮かされたような顔で見つめている。
「やまと、気持ちい・・・い?」
大和は何も言わない。黙って腕を引っ張り鞠の上半身を抱き寄せた。
互いの胸同士が重なり合って密着度が増す。
その姿勢のまま大和は鞠の腰に腕を回し固定すると、一気に激しく突き上げてきた。
ギシッギシッギシッ・・・とキングサイズのベッドがきしむ。
「あぁんっ・・・やま、と、へんになっ、ちゃうよっ・・・やぁっ…!」
「鞠、今すごいえっちぃな・・・俺飲み込まれそう」
激しく二人の体がぶつかる乾いた音の合間、耳元でかすれたままの声で囁かれて急に恥ずかしさが戻る。
せめて声をごまかしたいと大和の首に腕を巻きつけ、舌を絡める。
「んん〜・・・あぁ・・・鞠、いく、ぞっ…!」
「あぁ、あぁぁぁぁぁっ!」
激しく叩きつけるような動作。
「くっ・・・はぁぁ・・・すっげぇ・・・」という吐息混じりの声と額や首筋ににじむ汗を感じながら。
鞠は感じてもらえている歓びで胸を一杯にしていた。
・・・・・・
「なんか疲れちゃった・・・」
「俺いつも、すごいでしょ?」
「・・・うん」
自慢げに囁かれて、お互い顔を見合わせてプーッ!とふき出した。
二人で裸のまま布団をかぶり抱き合いながら、いつまでもクスクス笑い続けた。
「あ〜、明日が来なきゃいいのにな」
「うん」
「ずっと一緒にいような〜」
「うん」
「お前となら、マジでずっといれる気がするわ」
それを聞いたマリの頬にいつの間にか暖かいものが流れてきて、
「えっ?! 何で泣いてんのっ?! 俺またなんかヤバいことしたっ??」
と大和を慌てさせた。