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鞠 17


以下、R18表現があります


「お湯適当に止めておいて」

とだけ言ってさっさと自分だけ部屋に戻ってしまった大和。
お風呂場でポツンと一人、取り残されたみたいになった。

ここは前に入ったところと違って大きくてキレイな外観だった。
なんだかお部屋も広そう・・・と思っていたらやっぱりそうで、ちょっとしたホテルよりも広くてキレイで。
来たとたん大和がお風呂場を覗いていたから不思議に思ってはいたのだけど・・・。

(脱いでも泡の中に入ってれば、わかんないよね)

お湯を止めてからもしばらく迷ったけれど、決心を固めて服を脱ぎだした。
この日のために、と思って着ないで取っておいたワンピース。可愛いって言ってもらえてよかった。
でもすぐ脱がなきゃいけないんだな・・・それは、ちょっとさみしい。

アップにしていた髪をおろし、シャワーを浴びた。
髪と体を洗って濡れ髪をまとめおそるおそる泡風呂の中に体を沈めると、ふわふわと大きな白い泡たちがマリの肩や胸を包み込んでいく。

(うわぁ。なんか、映画みたい・・・)

手で泡をすくってみたりして遊んでいると、お風呂場のトビラがガラッと開いてまっ裸の大和が姿を現した。
突然だったので驚いたのと、やっぱり明るい場所では直視できない部分があって思わず目を覆う。

「きゃっ!」
「お前さ。俺の裸まだ見慣れないの?」

大和はものすごいニヤニヤしてて、すぐにお風呂の中に入ってきた。
こちらが恥ずかしがっているのも構わずに強引に引き寄せられて背中側から抱きしめられる。
それでも直接肌が触れ合う感触に、恥ずかしさと同時に安心感も芽生えてきた。

「泡風呂どう?」

後ろから頬を寄せられる。

「…なんかね、映画みたいって思ってたの」
「あ〜、"プリティウーマン"だろ?」
「うん」

マリはあまり映画は詳しくないけれど、バイトを始め出したころに何本か店長から勧められて観た。
そうだった、一緒にお風呂に入ってきゃいきゃいしてるシーンあったなぁ。
その時は、いい大人が子供みたいにはしゃいでるような感じにしか思えなかった。
だけど…

「ジュリア・ロバーツ足長かったね〜」
「それだけ?」
「鞠はかわいいね〜」

耳たぶにわざとちゅっ、と音を立ててキスをされる。
大和の息がかかりピクリと身体と心が震える。

(私。映画と同じことしてる…)

そっか。
あれはお互い相手の事大好きだったから、あんなにはしゃいでたんだ。
恥ずかしくて、でも嬉しくて楽しくて。

「もう・・・」
「本気だよ。鞠は、可愛い」

強く抱きしめられる。
ちゃぷん、と泡の下のお湯が揺れた。

「勃ってるのわかる?」
「・・・うん」
「正直もんだな〜、そういうときは分かんないフリしたっていいんだぞ?」

首筋にそっと唇が当てられる。

「だって・・・んっ・・・」
「だって?」

大和の手が脇からゆっくりとマリの胸に触れてくる。
すべらせるように指が乳首を撫で、優しくじらすような動き。マリは身をよじる。

「あ、ん・・・だって、分かんないって言ったら、ウソつきって言うでしょ?」
「言う」
「んっ・・・」
「鞠をいじめるの楽しいし」

マリの下半身に伸びてきた指先が太ももの内側をつつつ、となぞりながら。
じわりじわりと、けれど確実にマリの中心に向かって進んでくる。
辿りついたときには、足はいつの間にか大きく開かれていた。

「あぁ・・・ん」

柔らかい指の腹が、触れるか触れないかの微妙なタッチでそこを責める。
唇は首筋を何度か往復した後、耳の後ろに口付けたままで、大和の息がかかってくる。
暖かい湯船の中では、それだけでも身体の力が抜けそうな心地になる。

「鞠」
「…んっ…」

ふいに指先が身体を離れた。

「膝の上、俺の方見て座れる?」
「え・・・」

顔を覗き込むように聞かれる。
大和の言っていることが分からず、戸惑う。

すると二の腕を掴まれぐいっと体を反転させられ、大和はマリの両手を自分の首に持っていく。
「つかまってろよ」と言うが早く、マリの両足をひょいと持ち上げた。
「きゃぁ!」とマリが声を上げるのと同時に、大和のヒザの上にまたいで座ってる形になっていた。

大和の目の前に泡まみれの胸があらわになり、大和のその部分がしっかりと認識できる。
服を着ていればそれほどでもないのかもしれない姿勢も、お互いが裸だからどうしても…。

「大和、恥ずかしいよ・・・」
「キスしよ。そんなこと忘れっちゃうから」

大和の手のひらがマリの後頭部を引き寄せ、熱く、お互いを求め合うようなキスをする。 離れようとしても、大和がマリを離そうとはしない。

「んっ・・・んんっ・・・」

狭まった視界に、絡みつき口内を彷徨う舌。逃げられない体勢。
頭の芯がぼぅっとなっていく。
大和は、キスをしたままマリの腰をぐいっと引き寄せた。

(あ、やだっ…)

堅くなってきた大和のそれに、マリの感じるところが当たる。
腰を引こうとしても腕の力が強まり、更にグリグリと押し付けられる。

「・・・ん、ぁ・・・っ」

くぐもった声が漏れ出る。
大和のそれが明らかにしっかりとした硬さに成長していく、それを肌で感じ取れるほどに密着していることが。
ますますマリの羞恥を煽る。
今までで一番、いやらしいことをしているような気さえした。
もっと近づきたいような、けれどもう逃げてしまいたいような…
うらはらの感情にマリが揺れていると「ぷは〜!」とまるで水から上がったみたいな声を出して、大和がマリの頭を抑えている腕の力を抜き唇を離した。
熱の籠った視線。

「ちょっと挿れてみる?」
その視線を浴びただけでマリの心の中は訳もなく沸き立ち、大和の言う意味を理解するのに少しかかった。

「・・・え、今?」
「うん、動かさないから。ちょっと体浮かせて」
「でも・・・」
「大丈夫だよ、すぐ抜くから。…ゴムなしの感触知らないだろ?」
「・・・」

生、って言うんだったっけ・・・
気持ちいいから一回はしようってこの間言われてたけど…今日だとは思わなかった。

腰にまわされた大和の腕が外され、マリはおそるおそる体を浮かせてみた。
手のひらがヒップを撫でるように廻され、そっと支えられる。

「は、んっ・・・」

スリットに沿ってなぞられる優しい指先に、声が漏れる。
大和はそのまま探るようにスリットの間を分け入る。
やがて、指が入ってくる。

「んっっ・・・!」
「もうちょっと、近づいてきて」

指が抜かれ、周囲を指で広げられている。
有無を言わさないような指の力で広げられて、お湯が中に入ってきているような温かい感じがした。

「・・・こ、う・・・?」
「うん。少しづつ腰おろしてみて」

マリは言われるがまま、ゆっくりと腰を落としていった。
指ではないものが、指で広げられている中心に当たる。

「そう、そのまま…」

ヒップに添えられていた手がいつの間にか肩口に置かれて、力を込めてぐっと押し下げられるがまま、ずず・・・と入ってくるそれ。

「あっ・・・あぁぁ・・・っ」

それは・・・いつも入れられているものよりもなめらかに、マリの中におさまってきた。
ひとりでに漏れる声、背筋が反り震えがくる。
「う・・・」大和も耐え切れないように声を発した。

(なに。これ、ぜんぜん、ちがう…っ)

二度と離れられないような密着感から、少しでも体を動かすとそれが快感に変わる。
じっとしていても伝わってくる熱。
マリの身体全体が大和の自身を包み込み歓迎しているような。

大和が、聞いてくる。

「気持ちいいだろ?」
「・・・」

今までで一番強い快感に耐えながらマリは顔を上げて、ようやく大和を見つめた。
だが、大和はマリの顔を見た瞬間「やべっ・・・!!」と言ってマリの脇を手で持ち上げて自身を急に抜いた。

「鞠・・・先、上がってて」
「え?」
「呼吸整えるわ」
「うん・・・」

意味が分からなかったけど、マリは素直にしたがった。
体についた泡を丁寧に流し脱衣所へと戻る。

(急に・・・どうしたんだろう・・・)

何だかおあずけ!ってされた犬の気持ち・・・とマリは思いかけて、あわてて撤回した。
そしてどこか物足りない身体と心を取り直すように体を拭いて、バスロープをはおり、髪をドライヤーで乾かしはじめた。

 

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