例えばふと夜中に目が覚めて、そのまま深夜番組に見入っているうちに眠れなくなって。
じゃあ本でも読むか、つって積読してた文庫本からまた東野圭吾なんか引っ張り出してきちゃって。
そうなるともう、最後読みきるまではやめられなくなっちゃって。
ふと、室内の温度が下がったことに気がついて顔をあげて時計を見るとハイ、朝の3時半です、みたいな。
白々と明けてゆく、その一歩手前の空。
暗いんだけど、ただ暗いだけじゃない。
明るくなる予感を秘めた黒い空は、漆黒の闇よりも黒を思い出させる。
ような、気がする。
物事が拓ける前も、もしかしたらそんな風なのかも。
上手くいく一歩手前は、いつだって一番しんどい。
そう思うと。
あと何時間後かに迫った起床時間のことが脳裏をよぎり、慌てて温もりも消えうせた毛布の中に舞い戻る。
次は、次こそは、上手くいくだろうか。
真っ暗闇にいるようで、実はもう明けかけているのかもしれないと、期待してもいいだろうか。
あと2時間で、目ざまし時計のアラームがなる。
そしたらもうそんなことも忘れてしまっちゃうけど、ね。
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